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子供と自転車こんなときどうする?
補助無し自転車の練習方法…
こうすれば簡単!ペダルレスキックストローク法
 自転車屋さんに行って補助輪外して、さあ練習! お父さんは後ろから子供を支え「さあ!こいで、もっと!もっと!」。。。子供は上手くできなくて、お父さんと大げんか「自転車なんか大嫌い!」こまるお父さん…なにか上手い方法はないのだろうか?!

ポイントは2つ!
 普段なにげなく乗っている自転車だけど、一番難しいことってなんだか解るかな?実は発進時のこぎ出す瞬間が一番難しいのだ。しかも子供は今まで補助輪のおかげで倒れなかったから、自分でバランス出来ないからなお難しのだ。ならばこの2つの「難しい」をなくしちゃえばいいわけだ!ダマされたつもりでつぎのステップで練習してみよう。
補助輪と一緒にペダルも外してもらう
どうせこぎだせないんだからペダルはいらない!(自転車屋さんで)補助輪を外してもらうついでにペダルも外してもらう。この状態でとにかく昔の自転車みたいに、脚で地面を蹴って自転車を進ませる(キックストローク)。このときお父さんは手をかしちゃダメ!はじめのうちは「蹴る」よりは「歩いている」感じだけどこれが大事!実は自転車の一番基本となる「バランスの取り方」の練習なのだ。
バランスの取り方って?
横でお父さんが支えてしまうと、子供は支えている大人を補助にしてしまうのだ。だからいつまでたってもサドルからおしりが落っこちて絶対にバランスを取ることができない。つまり上記の練習では、サドルとおしりがしっかりと位置決めされ「腰」でバランスを取ることができる。この段階で「腰でバランスをとれ!」なんて指示をしたって何のことだか子供には理解の範囲をこえているから、ただひたすら自転車の上でキックストロークで前へ進ませるのだ。
肩の力を抜く
何となくキックストロークも進むようになったら子供の肩から腕にかけての力の入り具合を確認してみよう。ガチガチ緊張していたら「リラックス、リラックス」と肩でも揉んであげればそれでよし。
視線は進行方向
もうひとつ確認したいのが視線。たいていは前輪のすぐ先しか見ていない。ここでも「行きたい方を見るんだよ。」これだけの指示でよろしい。
そろそろ2輪で走るようになってきたかな?
ひたすらキックストロークで練習しているとだんだん2輪で走る時間が長くなってくる(両足が地面から離れるようになる)。「しめた!」と思う前に「曲がる事」と「止まる事」を教えてあげよう。
「曲がる」
缶とかペットボトルとか何か目標を地面において曲がる練習をする。必ず「右回り」と「左回り」を同じ回数やらないと意味がない。補助輪付の時は「外側の補助輪に体重をかけて」ハンドルをきって旋回していたが、補助なしの場合は「内側に倒す様に」すると自然にハンドルが切れるコトを、身体で覚える様にするのだ。
「止まる」
これも目標のところで止まれる練習をする。これは補助付きでも操作は同じ事だから簡単だと思う。が、スピードが全く違う!ポイントは、より正確なブレーキ操作と、止まったら足をちゃんと付くこと。
ペダルを取り付ける
この段階までくればほとんど自転車に乗れている、キックストロークも卒業だ。唯一「スタート」練習を残すのみ。このとき大切なのは「右足」からスタートすると言うこと。まあ腕にも利き腕が有るのだから「絶対」ではないけどスタートするときに「後方確認」するでしょ、あのときに左足を地面に付いて、右足をペダルに乗せて後方確認するスタイルが一番安定する姿勢なのだ。
さらに…
ここまではただ単に「自転車に乗れた」だけ。いわば「所内教習」なのだ。「スタート」はじつはここから始まる。自転車を乗りこなしていくには「技術的側面」と「交通法規的側面」があるわけで、コギ出した瞬間から「交通ルール」を守らなけれだならない責任がうまれる。この事もよーく教えてあげよう。
特に子供の自転車における事故で一番多いのが「路地からの飛び出し」。ナニは無くとも「一旦停止」を教えてあげましょう。技術的にはまだ「蛇行」運転なので、安全な場所でとにかくたくさん乗ること。この2つのポイントをクリアすれば80点!!

!!ごちゅうい!!
 
練習する時の服装はの事ですが、キックストロークの段階では全くといってイイ程「転ばない」ので動きやすければ何でもよいのですが、「サンダル」だけは厳禁です。ペダルを付けてからは転ぶ可能性も出てくるのでできれば長そでがイイと思います。ひざっこぞうを擦りむくより、かべや電柱にひじを擦ってしまうことの方が多い様です。できれば長ズボンであることにこしたことは有りませんが、固い生地のジーンズではこぎにくいと言うことも有ります。ボトムは各自の判断で「より適した方」を選択して下さい。
!!ごちゅうい(その2)!!
 自転車の練習は「個人差」が大変多いとおもいます。キックストロークを一日でマスターしてしまう子もいれば、一ヶ月掛かってしまう子もいるわけで千差万別です。それこそ初めは歩いているだけなので見ている方は「運動神経鈍いのかなー?」なんて考えがちです。
 しかしながら子供は、はじめてのどきどき体験をしている訳ですから仮に親が少しでも「鈍い。。」なんて考えてしまうと子供は敏感に「顔色」を察知してしまいます。
 この方法ですと親はほとんど見ているだけで良いわけですから、子供が「飽きない」ように工夫してあげましょう。例えばまたまだゆっくりしかストロークできないときは「でんでんむしむしかーたつむりー」とうたってあげたり、頑張っている時は「じょうずじょうず!」とか、親も一緒に楽しんでしまいましょう。
 それとこれ大事!「絶対に他の子と比較しないこと」。なになにちゃんは何歳だから乗れたとか自慢も禁句です。子供は「なになにちゃんが何歳だからのれた!」って考えるんじゃ無くて、そう言う姿をみて「自分もがんばろう!」って良い刺激をうけるのだと考えられます。刺激は自然に受けているので、その目標に対して優しく見守ってあげてください。

余談:我が家の長男は乗れる様になるまで「半年」、5才〜6才にかけてでした。
長女は勝手にひとりで練習して3週間、4才時でした。 まー気長に楽しみながらやりましょう!!


 というわけで練習方法を解説しましたが、「交通ルール」に関してはお父様、お母さま方の責任において教えてあげて下さい。路上の先生はお父様、お母さま。。。。
監修:森田純一 @警視庁認定自転車安全整備士No 30.894.070

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